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チラシ

人気スポットを支える充電器 オートバックス・港北インター(神奈川県)

店舗の負担が少ない運用形態を確立し、
地域のEV・PHV充電・整備スポットへ

カー用品の販売やメンテナンスなどを手掛けるオートバックスは、EV・PHVへの対応にも力を入れている。フランチャイズ店へも積極的に呼びかけ、2015年2月にはEV充電器設置店舗が100店に。

オートバックス仕様にカスタマイズした充電器は、1台の充電器に2本の充電コードを接続し、車2台の同時充電にも対応した省スペースタイプ。充電コードが1本の店舗も、後付けで追加が可能な仕様となっている。


事前のマーケティングで、来客者のニーズに合った普通充電器を導入

2013年10月末にオープンした「オートバックス・港北インター」は、近隣施設が混雑する休日を避け、平日に訪れる顧客が多い。神奈川運輸支局が近くにあるため、自動車関連のビジネスパーソンもよく来店するという。幹線道路沿いにも看板を設置することで、充電スポットとしての認知度アップも図っている。

店舗の商圏に最適な
90分間の普通充電を無料で

  オープンと同時にEV充電器を導入した「オートバックス・港北インター」では、店舗の商圏やランニングコストを鑑みながら、普通充電器を選択。1回90分の充電で、約20~30㎞走行距離を延ばすことができる。
  「サービスエリアや観光地と異なり、ほとんどのお客様が半径5㎞圏内からいらっしゃるため、買い物ついでに、予備として充電される方が多いですね。まだ月平均利用は3~4台に留まっていますが、充電できる店舗として認知度アップを図っていきたいです。
  当店舗ではハイブリッド車(HV)の整備台数が増えており、今後はEVの整備需要も高まっていくと考えられます。絶縁工具の取り入れや高電圧整備の資格取得なども積極的に推進し、オートバックスのEV整備の認定店舗を目指していきます」(オートバックス・港北インター店長 曽我氏)

国の補助金+独自の補助制度で
フランチャイズ店の負担を軽減

  全国に約600のオートバックスグループ店舗を展開する「オートバックスセブン」は、『クルマのことならオートバックス』というキャッチフレーズのもと、HVへの対応にも早くから着手。EV充電器の設置にも5年ほど前から取り組んでいる。フランチャイズ店も多いなか、新規出店の際には充電器設置の検討を呼びかけているという。

充電中に店内で買い物をする人も多く、最近ではスマートフォン・タブレット関連の機器が人気とか。また、休憩スペースやキッズスペースも充実。地域の憩いの場としての役割も担っている。

利用拡大には、充電器設置と同時に、EVユーザーへの位置情報の発信も重要だ。オートバックスでは、充電器設置店舗の増加に伴い、カーナビへの登録をメーカーに働きかけ、情報を毎月アップデートしている。

  「国の補助金に加え、オートバックス本部でも『充電器設置促進制度』を制定し、充電器本体と工事費の一部を本部が負担。フランチャイズ加盟法人にかかる負荷を軽減することで、多くの店舗が充電器設置に賛同していただけました。今後も国の補助金制度の動向を見ながら、全国で充電拠点増設を目指しています。

Check Point

  近年、補助金を利用してEV充電器を設置する施設が増えていますが、導入の際は、設置後の運用も考慮することが重要です。事前に施設の商圏やニーズをリサーチし、その施設に最適な充電器を選択すると良いと思います」(オートバックスセブン店舗開発部 開発グループ 成松氏)

オートバックス・港北インター
【住所】 神奈川県横浜市都筑区池辺町3757-1
【充電器設置場所】
店舗駐車場 【充電器タイプ】普通充電器 1台(2台の同時充電が可能)
【充電料金】
無料【利用可能時間】10:00~20:00

※原稿は、2015年1月13日に取材した内容を元に作成。