48店舗に充電設備を導入
充電インフラをけん引するエコスーパー
滋賀県に本社を置く平和堂は、
全国のスーパーマーケットでは最大級の充電設備設置店舗数を誇る。
国の補助金を積極的に活用しながら、さらなる充電インフラ拡大をめざしている。
利用者はNCS（日本充電サービス）カードを充電設備にかざせば自由に充電できる。画面に従うだけの簡単操作だ。
補助金を積極的に活用しながら、約3割の店舗に導入
急速充電器が設置されている大型ショッピングセンター「アル・プラザ鯖江」（福井県）。国道8号線に面した駐車場に充電設備があるため、迷うことなく利用できる。顧客へのサービス向上とともに、買い物客の増加にも期待がかかる。
146店舗中、
48店舗に急速充電器を設置
滋賀県を中心とした2府7県に146店舗を構えるスーパーマーケットの平和堂は、積極的に充電設備を導入している。2013年の京都府2店舗での試験導入を皮切りに、設置店舗数を増やし、現在では48店舗に急速充電器を設置。スーパーマーケットの中では、日本最大級の設置店舗数だ。
「平和堂は、“地域になくてはならない店舗”づくりをめざしており、新たなお客様サービスの一つとしてＥＶ・ＰＨＶ用インフラ拡大に取り組んでいます。買い物にかかる30～40分間で充電が完了できるよう、急速充電器を導入。料金体系はＮＣＳネットワークに準じたことで、利用者は店舗への申請手続きなどはなく、簡単に充電できる体制を整えられました。設置から日が浅い店舗も多いため、まだ充電設備の利用は少ない状況ですが、国の補助金拡充に伴い、さらなるインフラ拡大と利用者増加に期待しています」（平和堂 担当者）
雪避け屋根の設置など
地域特性に合わせた設備に
平和堂は、毎日の暮らしに必要なものを取り揃えた小型店と、楽しく豊かな暮らしを提供する大型ショッピングセンターを各地の特性に合わせて出店することで、地域密着の店舗展開を進めている。充電設備もさまざまな形態の店舗に導入。より多くのＥＶ・ＰＨＶユーザーへのサービス向上を図っている。
「充電設備を設置する店舗の選定は、自動車での来店客数が多い、駐車場スペースが十分確保されている、幹線道路沿いなど交通量が多い場所の店舗といった条件で判断しています。また、各地域の気候などにも配慮し、充電設備に雪避けの屋根を取り付けている店舗も。各店舗に最適な充電インフラ構築を行っています。
当社は、環境保全活動を積極的に行っており、充電設備導入もその一環として、今後も引き続き取り組んでいきます」（担当者）
誘導看板や充電用駐車スペースのラベルなど、分かりやすい導線を整備。充電設備には屋根を取り付け、雪対策も施している。
アル・プラザ鯖江の駐車場は、屋内遊園地や飲食店などの利用者も駐車可能なため、多くのＥＶ・ＰＨＶユーザーが充電設備を利用できる。
平和堂
アル・プラザ鯖江
【住所】福井県鯖江市下河端町16字下町16番1【充電器設置場所】駐車場
【充電器タイプ】急速充電器1台
【充電料金】 NCSネットワークに準じる【利用可能時間】 10:00～21:00
※原稿は2015年7月22日に取材した内容を元に作成。
