充電設備だけにとどまらない
多角的エコ事業でディーラーの
新境地を開拓
愛知県内に全66店舗を構える名古屋トヨペットは、
充電インフラ拡充をはじめとする環境事業を積極的に推進。
2014年12月、太田川店が愛知県の『自動車エコ事業所』に認定された。
太田川店の壁面には30KW分の太陽光パネルを設置。発電された電気は、店内の照明などに使われている。また、壁面緑化により温室効果ガスの削減にも貢献。
再生可能エネルギーを活用したスマートディーラー店舗
太田川店にはカーポートに太陽光パネルを設置した充電設備もある。他店に先駆けエコアイテムを導入した結果、他店舗の販売員のほか、海外からの視察も急増。店舗近隣の充電スポットが拡大するなか、社会のエコに対する考え方も変わってきており、孫の世代を見据えてPHVを選択する人も増えている。
展示車にも配慮したエコで
次世代のモデル店舗に
名古屋トヨペットでは、2011年9月から店舗のエコ化に関する取り組みをスタート。EV・PHV用充電設備をはじめ、太陽光発電や蓄電池、BEMS(エネルギーマネジメントシステム)などを、2012年2月に竣工した太田川店へ導入した。
「トヨタ自動車をはじめとするメーカー各社と連携し、環境に配慮した店舗づくりを推進。例えば、店内の電気使用量を抑えるための蓄電池は、ハイブリッド車用の使用済みニッケル水素電池を再利用しています。また、太陽光パネルも壁面に設置。一方、店内の照明は白と黄色の2色表現できるLEDを採用。色調を時間帯によって切り替えることで、展示車をより美しく浮かび上がらせることができます。エコだけでなく、車にも最適な店舗環境を整備しています。『自動車エコ事業所』認定を受けた太田川店をモデルに、今後の改装店や新規店舗へも同様の取り組みを行っていく予定です」(名古屋トヨペット 本部 担当者)
カード保有者は1時間無料
太陽光パネル搭載の充電設備も
名古屋トヨペットの店舗で設置しているEV・PHV用充電器が1台のなか、太田川店では2台導入。駐車場スペースやEV・PHVの普及を考慮しながら、今後は設置店舗をさらに増やしていく予定だ。
「トヨタでPHVを購入したお客様には『PHVドライブサポートメンバーズカード』を発行しており、1時間無料で充電できます。全国のトヨタ店舗で使えるため、店舗近隣への買い物ついでに充電される方も多いです。充電器を2台設置することで、充電待ち対策はもちろん、お客様と店舗の車で充電設備を使い分けることも可能に。また、カーポートに太陽光パネルを設置した充電設備も整備。再生可能エネルギーを活用した店舗運営を行っています」(名古屋トヨペット太田川店 服部店長)
ラウンジには、店舗のエコ活動を表示したモニターを設置。建物の太陽光パネルで発電した電力をはじめ、来店者にも省エネへの取り組みを紹介している。
PHVドライブサポートメンバーズカードを充電器にかざせば充電できる。タイマー設定されているため、
1時間で自動的に充電が終了する。
名古屋トヨペット 太田川店
【充電器設置場所】駐車場
【充電器タイプ】普通充電器 2台
【充電料金】1時間無料 (PHVドライブサポート
メンバーズカード使用時)※カードを保有していない場合は、店舗のカードを借りて充電が可能(有料)
【利用可能時間】 9:30~19:00
※原稿は2015年8月7日に取材した内容を元に作成。