*H27年度調査内容を元に掲載。
オランダはPHVの増加が著しく、2016年1月末現在のPHVの登録車両数は78,551台にもぼる。EVは9,594台だ。
この普及の要因として、2つの優遇制度を導入していることが考えられる。オランダは企業による福利厚生の一環として、企業が従業員にクルマを貸与する「カンパニーカー制度」が進んでいる。このカンパニーカーは国内の乗用車の販売のうち約1/3を占めるが、EV・PHVをカンパニーカーに採用した法人に対して、購入価格の36%を経費として計上することができるインセンティブを導入している。また、カンパニーカーの利用者に対して、通常車両価格の25%が個人所得の課税対象となるが、EV・PHVについては2013年まで課税対象から免除と優遇されていた。2014年以降はEVが4%、PHV(50g-CO2以下の排出)が7%と課税されるようになったものの、まだまだ普及の追い風になっているようだ。
モデル | 車種 | 登録車両数 |
---|---|---|
Mitsubishi Outlander | Personenauto(PHEV) | 24,521 |
Volvo V60 Pug-in hybrid | Personenauto(PHEV) | 14,549 |
Volkswagen Golf | Personenauto(PHEV) | 8,878 |
Opel Ampera | Personenauto(E-REV※) | 4,915 |
Audi A3 Sportback e-tron | Personenauto(PHEV)) | 4,712 |
※E-REV:レンジエクステンダーEV
出典:「Rijksdienst voor Ondernemend Nederland」
http://www.rvo.nl/onderwerpen/duurzaam-ondernemen/energie-en-milieu-innovaties/elektrisch-rijden/stand-van-zaken/cijfers
オランダの充電インフラの整備状況は下記の図をみてわかるとおり、この数年で急激に増加している。これらの充電器はローミング(複数メーカーの連携によるサービス提供範囲の拡大)が可能で、利用者登録をしておけばどの充電器も使用することが可能となっている。
出典:「Rijksdienst voor Ondernemend Nederland」