普通充電器と急速充電器
(本ページは2013年に作成していますので、最新の実態と合わない部分があります。)
【概 要】
電気自動車用の充電設備であり、普通充電器と、短時間で充電可能な急速充電器の2種類がある。普通充電器には200Vと100Vの2種類がある。5~8時間程度で充電が可能で、急速充電器に比べて設備導入費用の負担が少なく住宅や事務所や宿泊施設など長時間駐車する場所での利用に適している。
急速充電器は、より高い電圧と電流を流すことで、一般的に30~45分程度で約80%まで充電可能となっており、出先での継ぎ足し充電や緊急充電に適している。
急速充電器 | 普通充電器(200Vの場合) | |
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充電時間※ | 30分程度で80%充電可能 | 5~7時間程度 |
入力電圧 | 三相200V AC(交流) | 単相200V AC(交流) |
定格出力 | 最大50kW | 3kW程度 |
出力電圧 | 最大500V DC(直流) | 200V(交流) |
車両との通信 | 通信を行い充電を制御 | 通信は行わない |
価格帯 | 100~200万円が多い | 30~80万円程度 |
※充電時間は車両のバッテリー容量や残量などの条件により変動する
【チャデモ(CHAdeMO)規格】
日本の自動車メーカーや東京電力などが中心となり、コネクターの規格、充電、通信方法などを定めた電気自動車用の急速充電規格のこと。
車両と充電器間のCAN通信により、電池残量や温度など状況に応じた充電を行うことで、電池にダメージを与えることなく、短時間で充電を可能としている。
チャデモ規格の急速充電器は普及しつつあり、2019年4月時点の設置基数は、世界71カ国、27,800基を超えている(日本国内7,600基、欧州10,900基、北米3,900基、アジア5,000基、その他400基)。
充電方式(コンダクティブ充電器とインダクティブ充電器)
充電器は、充電方式によりコンダクティブ充電器とインダクティブ充電器に分類される。
コンダクティブ充電器とは、金属接点によりエネルギーの伝達を行う充電器のことである。普通充電方式として、現在主流となっている方法である。
インダクティブ充電器とは、電磁誘導によりエネルギーの伝達を行う充電器のことである。金属接点を持たず取扱いが容易といった特徴があるが、専用の充電器が必要となるため、普通充電方式としては、現在あまり使われていない。